新装版・石原莞爾

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ボクの中で、2・26といえば陸軍では石原莞爾さんなんです。
「石原という人間はどういう人間なのか、満州事件の張本人でありながら、この時(226)の態度は正当なものであった」
昭和天皇も測りかねておられます。

石原さんと井上さんは明治22年生まれで、石原さんの方は早生まれなんで、学年でいうとひとつ上になります。
井上さんの方は仙台生まれ。石原さんは山形生まれですが、仙台の幼年学校に入りますので、同じ仙台の空気を吸っていたことになりますが、接点はないようです。

新装版・石原莞爾

藤本治毅 〈時事通信社〉

  目次
 序文
 自序
一 修練
 柿の木
 訓育
 若者の心意気
 師友
二 青年将校
 兵は神だ!
 アカデミー
 教育総監部の機能
 日蓮主義
 板垣と知る
 ドイツ留学
 戦史講述
三 満州事変
 柳条湖
 民族協和
 北満の開拓
 リットン報告
 東亜連盟
 事変管見
四 極東国際軍事裁判(東京裁判)
五 連隊長
 部隊の練成
 風呂はいつでもライスカレー
 将校の指導
 群別中隊
 一喝
 連隊長戦死!
 軍旗の突喊!
 お灸その他
 欲張りの神主
六 国防上の諸計画
 軍備充実計画等
 衛星地帯
 御進講テキスト
七 二・二六事件
 桜会
 三月事件
 十月事件
 相沢事件
 二・二六事件(反乱)
八 支那事変
 満州国の実情
 盧溝橋
 拡大、不拡大
 和平対策
九 東条との対立
 内面指導
 協和服
十 京都師団長
 慰霊祭その他
 陣頭指揮
 ノモンハンの苦杯
 駈歩閲兵
 戦陣訓
 北満移駐取りやめ
 講演
十一 現役を去る
 人事異動案
 師団長官舎
  挨拶状(現役を去るの辞)
十二 世界最終戦争論
 動機、時期、期間ならびに様相
 結論
十三 大東亜戦争
 大学教授
 開戦(諌止、見通し)
 みちのくへ
 総理大臣をやめるべきだ!
 終戦
十四 西山の農民
 新農村
 見舞客
 円形墳
十五 マッカーサー元帥に与える言葉(新日本の進路)
十六 余談
 両雄(石原と東条)
 両輪(石原と板垣)
 月旦(諸氏の石原観)
 石原莞爾略年譜


石原さんは、事件を知るや、直ちに同期生である近衛歩兵第二連隊長の飯沼大佐に連絡して、同部隊には動揺のないことを知ります。
ついで反乱軍を出している歩兵第三連隊の渋谷連隊長、歩兵第一連隊の小藤連隊長に指示を出します。
「即刻軍旗を奉じて三宅坂へ出てこい。そして蹶起将校に連れられている兵隊を軍旗の下に集めて連隊に引き上げよ。軍旗の下には必ず兵は集まる!残るは将校だけだから、間もなく鎮圧できる」
両連隊長は、この行動をとりませんでした。

石原さんは家を出ると、陸軍省を抜けて参謀本部へ向かいます。
すると、安藤大尉が部下に機関銃を構えさせて道路をおさえていました。
「大佐殿、今日はこのままお帰り下さい!」
「貴様、何をいうか!陛下の軍隊を私するとは何事だッ。不届き千万な奴だ。この石原を殺したかったら、臆病な真似をするな。貴様ら直接自分の手で殺せ。かりにも兵隊の手をかりて人殺しをするなどとは卑怯千万な奴だ」
石原さんは、そう怒鳴りつけると参謀本部に登庁します。
情けないことに、参謀本部にいるのは当直だけで、誰も突破でず、
反乱部隊に追い返されて憲兵司令部などに集まっていました。

参謀次長の杉山さんに呼ばれ、石原さんは憲兵隊司令官室に行きます。
そして、杉山さんに連れらて参内します。
石原さんは、閣僚らが会同している部屋を開けるやいなや、こう大喝。
「古荘閣下(陸軍次官)、棺桶に半分足を突っ込んだ連中と小田原評定しても駄目です。速やかに戒厳宣告の処置をおとりなさい」

黒幕とされる真崎大将に対しては、他人もいるその面前で、こんな言葉を投げつけています。
「こんな馬鹿大将がおって勝手なことをいうもんだから、こんなことになる!」

東條さんとの反目も書きたいところだけど、まぁ、本を読んでみてください。

新装版石原莞爾・藤本治毅著

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