昭和最高の海軍大将米内光政

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『「東京裁判」を読む』を読んで、
興味を覚えた人が三人います。
米内光政、井上成美、石原莞爾。
この順番。
本屋さんに行きましても
なかなかないんですね。
石原さんはあったかな、今もたくさん出てるから。
そのころは池袋に住んでいましてね。
たまたま西口公園で古本市をやってたんです。
古本を買う習慣はありませんで、
どうやって探したものか、、、と
まぁ、なんとなくその
戦記物って言葉すら知りませんでしたけど、
そういう関連が並んでる本屋さんがありまして、
さぁーッと眺めながら歩いてました。

目にとまったのが『城をとる話』
司馬遼太郎です。
ボクは、司馬遼太郎さんの小説は
すべて読んでいるつもりでいましたから
「ん?」
とりあえず手に取りまして、
やはり読んでないな、、。
でも、これは映画のために書いた小説の模様。
まぁ、古本屋さんで買い物したことがないというのも手伝ってか、
元の位置に返しました。
その隣にあったのがこの本なんです。

昭和最高の海軍大将米内光政

生出寿 〈徳間文庫〉

まっ、この出会いを祝して
司馬さんの本も買いました。

  目次
国を誤る曲解
火種の軍縮条約
領袖の陰謀
陸海軍首脳の邪念
司令長官の明断
謎の海軍大臣就任
支那事変拡大の序幕
金魚大臣
一変
近衛首相のテロ恐怖
「敵は海軍なり」
天皇の感謝
生きた英雄
英国に勝てないドイツ
米内内閣の総辞職
狂踊
海軍の武断派
山本五十六海相案
開戦は人為的結果
受身の哲学
栄転につぐ栄転
東条内閣を倒した老人
異例の海軍大臣復帰
鈴木首相の韜晦
陸海軍死生の対決
生涯最良の日
初刊本あとがき
参考・引用文献
解説 小綿恭一

この本を読んでから、
興味は井上成美さんの方に向かいました。
ただし、あまりないんですよね。
井上成美さんに関する本が、です。
それで、とりあえず、しばらくの間は
この作者、生出(おいで)寿さんの本を
古本屋で見つけては購入するようになりました。
生出さんは海軍兵学校の第74期生で、
井上成美さんが
校長になってすぐに迎え入れた生徒の中の一人です。

ボクには、こういう癖があります。
というのは、気に入るとその作家の本をひたすら読むんです。
生出さんは、どこか叛骨的な感じがあって、
皮肉っぽい言い方をしたりするところが
自分に合っていたんでしょう。

司馬遼太郎さんの小説はすべて読んだといいましたが、
これ、膨大な数で、
読書家と間違われるんですが、
ジツは、司馬遼太郎さんの本しか読んでいなかったんです。

ですから、幕末や戦国でしたら
ついて行けるんですが、
近代って言うんですか?
まったく分からないんで、
登場人物が覚わらない。
海軍の人の名前はもちろん、
陸軍も分からない。
2・26事件の話がいきなり出てくるんですけど、
まったく分からない。
それで、頭の中を整理するつもりで書き始めたのが
こちらでした。

生出寿著・米内光政

生出さんの力作でしょうね。

226といえば、映画がありました。
五社さんの映画(1989年)だったかな。
超豪華キャストで、
見たときのボクの感想。
何が言いたいのかな。(映画に対して)
どちらかといえば、
クーデターを犯した将校に対して
同情的なんですけど、
ボクは、その背景を知らなかったから、
違和感がありました。

生出さんの本を読んで、
より不思議に思いました。
この本は、鎮圧部隊をすぐに送り出した
横須賀鎮守府司令長官の米内さんが主人公なんです。
そして、その参謀長として井上成美さんが仕切ったんです。
背景の説明はありますが、
ストーリーとしては反乱将校が悪者役ですからね。

陸軍上層部が「決起部隊」という表現をしていた時に、
米内さんは「反乱軍」と、何の躊躇もなく言い切っている
ということを評価する文章になってるんですから。

ボクは、226については、
陸軍が地元意識が強く
決起した将校たちはその小隊長や中隊長が多く
農村で苦しむ兵たちの家族の境遇を
切実に思った人たちであることは認めます。
しかも、陸軍上層部の一部にそそのかされたようなものです。
ですが、私に兵を動かしたわけですから、
「反乱軍」です。

そして、この最大の原因をつくったのは、
海軍将校が主体となった5・15事件の
甘すぎる判決にあったと思っています。

昭和最高の海軍大将米内光政

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